巨大ロボ VS KAIJU、最終決戦!

2013.07.23

オトコに見せたいこの映画『パシフィック・リム』 /第136週(火曜担当/松村 知恵美)


日本で幼少時代を過ごした人なら、きっと誰もが一度は見たことがあるであろう"特撮怪獣もの"。
巨大怪獣と戦う巨大化した人型宇宙人、巨大怪獣と戦う巨大ロボット、彼らの戦いを夢中になって見た経験は、きっと多くの人が持っているはず。
そして、そんなテレビ番組を見て育った多くの人の心に"怪獣愛"や"巨大ロボ愛"が潜んでいると思います。

そんな"怪獣愛"や"巨大ロボ愛"を持った少年が、太平洋の向こう側にもいたようです。
その少年の名は、ギレルモ・デル・トロ。

"KAIJU愛"、"巨大ロボ愛"を持ち続けたままオトナになった彼は、"KAIJU愛"に満ちた『パシフィック・リム』という素晴らしくテンションの上がる作品を作ってくれました。

太平洋を越えてやってきたギレルモ・デル・トロの渾身の"KAIJU愛"がこもったこの映画『パシフィック・リム』、"特撮怪獣もの"を見て育った日本人は、がっちり受けて立たなくてはなりません。


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2013年8月10日、太平洋の底にあいた裂け目から出てきた巨大KAIJUが、サンフランシスコを襲いました。
そして、わずか6日間で3つの都市が壊滅。

環太平洋沿岸パシフィック・リム諸国は、そのKAIJUと戦うために人型巨大兵器"イェーガー"を開発します。
その"イェーガー"は二人のパイロットが神経ブリッジを通してお互いの脳を"ドリフト"(同調)させ、右脳と左脳で操縦するというものです。

KAIJUとイェーガーの戦いは、しばらくイェーガーの方が優勢でした。
しかし、イェーガーが進歩すると同時に、KAIJUも進化していき、やがてイェーガーはKAIJUに駆逐されていったのです。

そして、この映画の舞台となる2025年、"ジプシー・デンジャー"、"ストライカー・エウレカ"、"クリムゾン・タイフーン"、"チェルノ・アルファ"の四台のイェーガーは、KAIJUとの最終決戦に向かうことになるのです。

このイェーガー、私達が幼少時から見てきた巨大ロボットが、まさにそのまま実写化されたようです。
さらに、アニメや30分番組では伝わって来なかったロボットの重量感や金属の質感、数々の戦いでついた細かい傷など、本当にリアルに(予算をたっぷりかけて)ディテールまで作り込まれていて、"ハリウッドの本気"というか、"オタクの本気"が伝わってきます。
まさに「あのロボットが実際にあったら、こんな感じなんだろうな」と実感させてくれるのです。

映画の冒頭10分で、巨大ロボを操縦するパイロットたちが、スーツを着て、コックピットに入り、ドリフトしてイェーガーの操縦体制を整え、いざ出陣していく様子が描かれるのですが、この10分でもうテンションはダダ上がり。
イェーガーとKAIJUの戦いが始まる以前に、幼い頃からの記憶が呼び覚まされ、「この映画、素晴らしい!」と無条件に肯定してしまいました。

そして、作品のそこここに散りばめられた日本のアニメや特撮もののエッセンスやオマージュに、自分がこれまでに見てきた多くの作品のことを思い出し、なんだかニヤニヤしてしまったりするのでした。


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ギレルモ・デル・トロ監督の"KAIJU愛"の結晶とも言えるこの作品には、"KAIJU"を生んだ国・ニッポンが誇る二人の天才女優、菊地凛子と芦田愛菜が登場し、物語を牽引していきます。
特に一人でスクリーンを独占し、迫力の一人芝居を見せる芦田愛菜からは、大女優の風格すらも感じるほどです。

彼女たちのキャスティングやポジショニング、時折急に交わされる日本語の会話なども、ギレルモ・デル・トロ監督が抱いている怪獣映画を生み育てた日本への敬意を感じさせます。


日本の誇る文化である"KAIJU"と"巨大ロボ"の戦いを、ハリウッドが本気で描いたこの作品。
幼い頃に怪獣とロボットの戦いを観て育ったオトコにとって、この夏必見の一作と言えるでしょう。
ぜひ、映画館の大スクリーンでこの映画を観て、日本人のDNAにしみ込んだ"KAIJU愛"を実感してきてください!


(松村知恵美)


『パシフィック・リム』(130分/アメリカ/2013年)
原題:Pacific Rim
公開:2013年8月9日
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:丸の内ピカデリーほか全国にて
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/


<STORY>
2013年、太平洋の深海の"裂け目"から巨大怪獣"KAIJU"が出現し、サンフランシスコ湾を襲撃し、3つの都市を壊滅させた。人類はKAIJUに対抗するため、人型巨大兵器"イェーガー"を開発した。"イェーガー"のパイロットだったローリーは、兄を亡くし一時引退していたが、スタッカー司令官の説得に応じ、再び"イェーガー"に乗り込むことを決意。日本人女性マコ・モリと共に旧型イェーガー"ジプシー・デンジャー"に乗り、KAIJUとの決戦に向かう。


原案・脚本:トラヴィス・ビーチャム
監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム/イドリス・エルバ/菊地凛子/チャーリー・デイ/ロバート・カジンスキー/マックス・マーティーニ/ロン・パールマン/芦田愛菜


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