エメリッヒ、ホワイトハウス破壊

2013.08.13

オトコに見せたいこの映画『ホワイトハウス・ダウン』 /第138週(火曜担当/松村 知恵美)


ディザスター・ムービーの巨匠、ローランド・エメリッヒ。
『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年)ではニューヨークを凍らせ、『2012』(2009年)では大津波が世界を襲い、彼は何度も地球を滅ぼしかけてきました。

そんな彼が新しく滅ぼしたのは、アメリカの中枢・ホワイトハウス。
エメリッヒ監督は、新作映画『ホワイトハウス・ダウン』の中で思いっきりホワイトハウスを壊しまくってくれました。


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世界の警察を自負するアメリカの政治の中枢・ホワイトハウスで起こるテロ事件を描いたこの作品ですが、驚くほど政治色の薄いこの作品。
大統領や政府に恨みを持つアメリカ人たちが、アメリカへの恨みを晴らすため、ホワイトハウスをぶちこわして行きます。

そんなテロリストに立ち向かうのは、チャニング・テイタム演じる議会警察官ジョン・ケイルと、ジェイミー・フォックス演じる型破りなソイヤー大統領。
シークレットサービスを目指したものの面接で落とされたジョンと、中東から米軍全部隊を撤収することを目指し国内外で賛否両論を巻き起こしているソイヤー大統領は、手に手を取り合ってテロリストの裏をかき、ホワイトハウスから脱出しようとします。
エレベーターのロープをよじ上り、ホワイトハウスの中庭を大統領専用車ビーストでグルグル走り回り、さらにはロケットランチャーをぶっぱなし...、アクションスター顔負けの大暴れを見せるのです。

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さらに、ジョン・ケイルの方はテロリストに人質にされた娘・エミリーを助けるために、トルーマンバルコニーを乗り越え、天窓からバク転しながら飛び降り、テロリストと銃撃戦を繰り広げ、スプリンクラーの水でびしょぬれになりながらテロリストと肉弾を繰り広げたりと、八面六臂の活躍を見せています。
このチャニング・テイタムの見事なアクションも、かなり見応えあり。


宇宙人や怪獣、大自然といった、人類より遥かに巨大な相手と立ち向かわなければならないディザスター・ムービーを作ってきたエメリッヒ監督。
本作では、珍しく、人類同士の戦いを描いています。
しかも、舞台となっているのは、ホワイトハウスという限られた場所。
その狭い範囲内で起こっているひとつの事件を描いているため、かなりまとまりのよいエンターテインメント作品となっています。
2時間を越えた作品ではありますが、飽きずに楽しむことができるでしょう。

シークレットサービスになれなかったオトコと大統領のバディムービーとしても楽しめるこの一作、政治的なことは一切考えず、無邪気に楽しめるアクション映画だと思います。


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(松村知恵美)


『ホワイトハウス・ダウン』(132分/アメリカ/2013年)
原題:White House Down
公開:2013年8月16日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
製作国:丸の内ルーブルほか全国にて
公式HP:http://www.whitehousedown.jp/


<STORY>
議会警察官のジョン・ケイルは、離婚した妻と暮らす11歳の娘・エミリーを連れてホワイトハウスの見学ツアーに参加する。エミリーが別フロアのトイレに行っている最中、ホワイトハウスがテロリストに襲われてしまう。テロリストの目を盗みエミリーを探しに出たジョンは、ソイヤー大統領がテロリストに襲われている場面に遭遇し、彼を助ける。孤立無援に陥ったジョンとソイヤー大統領は、たった二人でテロリストに立ち向かうことに...。


監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ジェームズ・ヴァンダービルト
出演:チャニング・テイタム/ジェイミー・フォックス/マギー・ギレンホール/ジェイソン・クラーク/リチャード・ジェンキンス/ジェームズ・ウッズ/ジョーイ・キング/ランス・レディック/ガーセル・ボヴェイ/レイチェル・レフィブレ/マイケル・マーフィ/ニコラス・ライト

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