平衡感覚を奪われる宇宙映像体験

2013.12.03

オトコに見せたいこの映画『ゼロ・グラビティ』 /第148週(火曜担当/松村 知恵美)


我々の頭上に広がる、広大な宇宙空間。
毎日夜空を眺めて宇宙を感じることはできるけれど、人間は自分たちの身体だけではそこに行くことはできず、行ったとしても宇宙服やスペースシャトルなどの技術的なサポートがなければ、呼吸をすることすらできません。

酸素もなく、重力もなく、音もなく、人間の生きられる環境ではないけれど、人間を魅了してやまない世界、"宇宙"。

そんな"宇宙"を、まさに体験させてくれる映画が登場しました。
それがこの映画『ゼロ・グラビティ』です。

見渡す限り、360度、上も下もない、重力ゼロのこの世界、映画館でなければ、3Dでなければ体験できない世界を、ぜひ体感して欲しいと思います。


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この作品の主人公は、サンドラ・ブロック演じるメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士。
彼女は宇宙でのミッションに初めて参加し、そこで乗って来たスペースシャトルが破壊され、船外に取り残されるという目にあってしまいます。

重力もない中、寄る辺もない宇宙空間に取り残された彼女を助けてくれるのは、ジョージ・クルーニー演じるベテラン宇宙飛行士のマット・コワルスキーただ一人。
何もつなぎとめるもののない世界に放り出され、恐怖に押しつぶされそうになる彼女に手を差し伸べ、唯一の紐帯を結び、的確なメッセージで彼女に生き延びる方法を教えてくれるのですが...。


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この作品、まずその宇宙空間の映像に圧倒されます。
実写とコンピューター・アニメーションとCGIを組み合わされた映像は、まさに宇宙そのもの。
広大な宇宙に吸い込まれるような、平衡感覚がおかしくなるような、息苦しくなるような、そんな不思議な映像世界をいながらにして味わわせてくれます。


さらに、ただの"宇宙飛行士の決死の冒険"を描くだけの物語ではありません。
"美しく青い瞳"を持つ者が、生きる力のなかった人間に再び生きる力を与える、人間の再生を描く物語なのです。

この映画の原題は"Gravity"、重力と言う意味です。
人間をこの世界につなぎ止める重力とは"Gravity"とは、いったい何なのか...、重力ゼロの世界を舞台にしながら、"Gravity"というものを観客に教えてくれる一作なのです。


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アルフォンソ・キュアロン監督が、様々な最新技術を駆使して作り出したこの映画『ゼロ・グラビティ』。
これはもう、映画館の大スクリーンでなければ感じられない、新しい映像世界です。

ぜひ、ぜひ! IMAXなどの巨大スクリーンで体感して欲しいと思います。


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(松村知恵美)


『ゼロ・グラビティ』(91分/アメリカ/2013年)
原題:Gravity
公開:2013年12月13日
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作国:全国にて
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/


<STORY>
初めてスペースシャトルに乗り込んだメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士は、ベテラン宇宙飛行士のマット・コワルスキーらと宇宙空間で船外作業を行っていた。しかし、人工衛星の破片による事故で宇宙空間に放り出されてしまう。コワルスキーによってなんとか助けられるが、スペースシャトルは破壊されストーンとコワルスキー以外の乗組員は全員死亡、地上とも連絡が取れない。彼らは地球に帰還することができるのか...!?


監督・脚本・製作・編集:アルフォンソ・キュアロン
出演:サンドラ・ブロック/ジョージ・クルーニー


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