X-MENの過去が未来を作り出す

2014.05.27

オトコに見せたいこの映画『X-MEN:フューチャー&パスト』 /第163週(火曜担当/松村 知恵美)


『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『アメイジング・スパイダーマン2』と、マーヴェル・コミックス原作の映画化作品が相次いで公開された2014年春。
さらに、もう一作、新たなマーヴェル原作の映画が公開されます。

5月30日に公開を迎えるのは、映画『X-MEN:フューチャー&パスト』。

2000年にシリーズ第一作の映画『X-メン』が公開されて以来、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマン、ストーム役のハル・ベリーをスターダムにのし上げ、さらに成長を続けるこのシリーズ、最新作の『X-MEN:フューチャー&パスト』も素晴らしい出来。
一人一人の力、人間の選択の可能性に希望を持てるようなドラマティックな物語に仕上がっています。


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この映画の舞台は、2023年と1973年。
『X-MEN:フューチャー&パスト』というタイトルとおり、約10年後の未来と、約40年前の過去が舞台となっているのです。

2023年の地球は、バイオメカニカル・ロボット"センチネル"の襲撃により、社会全体が壊滅の危機に瀕していました。
この"センチネル"はX-MENの一人、ミスティークのDNAを使ったものです。
X-MENたちは"センチネル"を食い止めるために必死の戦いを続けてきましたが、いよいよ最後の防衛線を突破されそうになり、ひとつの奇策を実行するのです。

それは、X-MENの中で驚異的な肉体回復能力を持つウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)の魂を1973年の彼の肉体に送り込むというもの。
1973年、それは"センチネル"の開発が始まった年。
1973年の自分の肉体に宿った2023年のウルヴァリンは、"センチネル"の開発を止めるため、若かりし頃のプロフェッサーXとマグニートーを訪ね、協力を求めるのですが...。


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プロフェッサーXとは、X-MENのリーダー的存在。
2023年のプロフェッサーXはパトリック・スチュワートが、1973年のプロフェッサーXはジェームズ・マカヴォイが演じています。

そしてマグニートーは、そのプロフェッサーXの永遠のライバルであり最大の敵、そして最も良き理解者でもある存在です。
2023年のマグニートーはイアン・マッケランが、1973年のマグニートーはマイケル・ファスベンダーが演じています。

そしてミスティークとは、その二人の"運命の女性"でもあり、未来の鍵を握るX-MENの最初の一人。
このミスティークを演じるのは、飛ぶ鳥を落とす勢いの若きオスカー女優、ジェニファー・ローレンス。


ウルヴァリンは、ミスティークとマグニートーとの関係に傷つき、失意の中にあったプロフェッサーXを説得し、未来のために彼らとの和解を提案します。
そして、ビースト(ニコラス・ホルト)、クイックシルバー(エヴァン・ピータース)ら、1973年に存在していたX-MENの力を借りて、プロフェッサーXとマグニートーは、未来のために立ち上がるのです...。


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この映画の見どころは、なんといってもその構成の妙と言えるでしょう。

ウルヴァリンが過去に行って以降、1973年と2023年の時間を同時進行させ、二つの時制を代わる代わる描いていきます。
1973年と2023年、それぞれの時代に生きるX-MENたちが、それぞれに自分の能力を使って出来ることを全うし、地球の滅亡を防ぐため、"センチネル"と戦うのです。

そして、一人一人のX-MENの意志が行動を決定し、その一つ一つの行動が未来を決定し、運命を変えていく...。

人類から迫害され、差別を受けてきたマイノリティであるX-MENたちが、それぞれの強い意志で行動を決定し、未来を変えていくその様子は、自身もマイノリティとして戦ってきたブライアン・シンガーの強い意志と、希望の力を感じさせます。
そう言う意味では、強い意志と自尊心、そして反抗心を持って生きるマグニートーをイアン・マッケランが演じていることや、ウルヴァリンを過去に送り込む役割を担うX-MEN、キティ・プライドをエレン・ペイジが泣きそうな顔で演じているのも、なんだか意味深いことのように思います。


そんな、マイノリティたちが切り拓く未来の変革を描く『X-MEN:フューチャー&パスト』、そのテーマ性もさることながら、アクション映画としても、もちろん一流のエンターテインメントを提供してくれます。
様々な能力と様々なルックスを持つX-MENたちが、その能力を駆使して華麗に戦い自由に生きる姿が、観客を存分に楽しませ、そして未来への希望を感じさせてくれることでしょう。


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(松村知恵美)


『X-MEN:フューチャー&パスト』(132分/アメリカ/2014年)
原題:X-Men: Days of Future Past
公開:2014年5月30日
配給:20世紀フォックス映画
劇場:全国にて
公式HP:http://www.foxmovies.jp/xmen/


<STORY>
2023年、ミスティークのDNAを使ったバイオメカニカル・ロボット"センチネル"の襲撃でX−MENは壊滅の危機に瀕し、地球も滅亡へ向かっていた。1973年に始まった"センチネル"の開発を阻止するため、プロフェッサーXとマグニートーは共闘し、ウルヴァリンの魂を1973年に送り込む。1973年のウルヴァリンの体に宿ったウルヴァリンの魂は、若き日のプロフェッサーXとマグニートー、そしてミスティークと会い、センチネル計画を止めようとするが...。


原案:マシュー・ヴォーン/ジェーン・ゴールドマン
原案・製作・脚本:サイモン・キンバーグ
製作:ローレン・シュラー・ドナー/ハッチ・パーカー
製作・監督:ブライアン・シンガー
出演:ヒュー・ジャックマン/パトリック・スチュワート/イアン・マッケラン/ハル・ベリー/アンナ・パキン/ショーン・アシュモア/エレン・ペイジ/ダニエル・クドモア/ジェニファー・ローレンス/ジェームズ・マカヴォイ/マイケル・ファスベンダー/ニコラス・ホルト/ピーター・ディンクレイジ/オマール・シー/エヴァン・ピーターズ/ファン・ビンビン/エイダン・カント/ブーブー・スチュワート/ジョシュ・ヘルマン/ルーカス・ティル/エヴァン・ジョニクカイト/グレッグ・ロウ/マーク・カマチョ


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