轟音と共にあの男が帰ってきた!

2015.06.16

オトコに見せたいこの映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 /第170週(火曜担当/松村 知恵美)

1979年、低予算ながら、その迫力のカーアクションで世界に衝撃を与えたジョージ・ミラー監督×メル・ギブソンのコンビの映画『マッドマックス』。
この「マッドマックス」シリーズの最新作が、30年ぶりにスクリーンに帰ってきました。

本作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、巨大トラックと超改造車の隊列による、とてつもないカーバトルに、クルマ好きならずとも心震える一作。

鬼才クリエイターが30年ぶりに作り上げたこのリアル・アクション超大作、その轟音と迫力をぜひ映画館で体感してください!


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この「マッド・マックス」シリーズ、もともとは主演のメル・ギブソンとジョージ・ミラー監督のコンビが、オーストラリアの大地を舞台にして1979年に製作した、カーアクション・ムービーです。
傍若無人なバイク乗りの暴走族に妻子を殺された警官が、愛車を駆りその暴走族たちに復讐を果たす様を描き、その(絶対に何人か死人が出ているんじゃないかと思えるような)リアルなカーバトルで人気を博しました。

『マッドマックス』(1979年)、『マッドマックス2』(1981年)、『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)でジョージ・ミラー監督が作り上げた荒廃したヒャッハーな世界観は、後に「北斗の拳」など、多くのコミックスや映画などの作品に影響を与えたと言われています。


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実は、「マッドマックス」シリーズ4作目は、メル・ギブソン主演で製作され、2005年には公開される予定でした。 
しかし、イラク戦争などに端を発した世界情勢や資金難などにより、その製作は暗礁に乗り上げ、いつしかプロジェクトはストップしてしまっていたのです。

そして、それから10年、メル・ギブソンは降板してしまったものの、新たにトム・ハーディをマックス役に迎え、いよいよ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が公開されることとなりました。

この10年の製作の遅れ、ある意味、作品にとっては良い影響を与えたかもしれません。
鬼才ジョージ・ミラーの脳内で、第4作目の世界観は強固に作られ、敵役である"イモータン・ジョー"や"ウォー・ボーイズ"といったキャラクター設定の細部まで、まるで神話のように作り込まれていきました。

さらに映像技術の面でも、3D撮影も進化し、"エッジアーム・システム"といった過去にはなかった技術も登場し、生身の俳優たちがその場で演じる迫真の映像を、よりリアルにとらえることができるようになったのです。


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この『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、ナミブ砂漠や南アフリカのケープタウンなどでロケを敢行し、約150台の様々なクルマやバイクを実際に走行させ、撮影を行っています。
そのもうもうとした土埃やそして炎は、CGではなく本物なのです。
だからこそ、腹に響くその迫力が、観客を圧倒するのです。

一台の巨大トラック"ウォー・タンク"を追う、100台以上の改造車たち。
この迫力のカーチェイスを俯瞰で映し出すその映像を観られるだけでも、映画館に行く価値はあると思います。


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さらに、この映画の見所はそのアクションだけではありません。
マックスが荒野で出会う女性将軍・フュリオサが見せる、彼女の逃亡のドラマも素晴らしく見ごたえあり。

フュリオサは、自分たち女性から人間性を搾取してきたイモータン・ジョーにひと泡吹かせてやろうと、彼がもっとも大事にしている妻たちを盗み出し、彼女の生まれ故郷である"緑の地"を目指し、マックスと共に"デス・ロード"を突っ走ります。
強大な支配者に対して、死に物狂いで立ち向かっていく彼女の強さと、意志の強さが、この映画をドラマとしても深いものにしているのです。

このフュリオサ大将軍を演じるのは、シャーリーズ・セロン。
美しい金髪を剃り落としてスキンヘッドにし、簡素な衣装を身につけた彼女は、「エイリアン」シリーズのリプリーに次ぐ、"戦う女"の代名詞になるのではないかと思います。


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この映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で描かれているのは、核戦争で荒れ果て、水も石油も、人の命も貴重な資源である狂った世界で、必死に生きる人間たち。
生きのびようとする彼らの強い意志が引き起こす凄まじいカーバトルが、砂ぼこりと轟音、そして炎と共に描かれています。

この作品、大きなスクリーンで観なければ本当に損します。
映画を観て熱く震えるという幸せな体験を、ぜひ劇場の大スクリーンで多くの観客と共有しいと思います。


(松村知恵美)


『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(120分/アメリカ/2015年)
原題:Mad Max: Fury Road
公開:2015年06月20日
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて
Official Website:http://wwws.warnerbros.co.jp/madmaxfuryroad/


<STORY>
元警官のマックスは、砂漠で愛車のインターセプターごとイモータン・ジョーの軍団に囚われてしまう。その時、ジョーの右腕の女性将軍・フュリオサが、ジョーの5人の妻たちを連れて砦から脱走。ジョーの配下・ウォーボーイズのニュークスに血液を輸血するための血液バッグとなっていたマックスは、フュリオサたちを追うニュークスに同行させられる。そして機会を見つけてニュークスから離れたマックスは、フュリオサと共にイモータン・ジョーたちと闘うことに...。


監督・脚本:ジョージ・ミラー
音楽:ジャンキーXL
出演:トム・ハーディ/シャーリーズ・セロン/ニコラス・ホルト/ヒュー・キース・バーン/ロージー・ハンティントン=ホワイトリー/ゾーイ・クラヴィッツ/アデレイド・クレメンス/ライリー・キーオ/アビー・リー・カーショウ/ネイサン・ジョーンズ/コートニー・イートン/ミーガン・ゲイル/クエンティン・ケニハン/アンガス・サンプソン/リチャード・カーター/ジョシュ・ヘルマン/iOTA

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