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オトコに見せたいこの映画『マネーボール』#movie /第50週(火曜担当/松村 知恵美)

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NAVIGATOR:松村知恵美 

2011.11.01

メジャーリーグの弱小球団、オークランド・アスレチックス。
強豪球団の三分の一の年俸しか払えないこのチームを、「マネーボール理論」の導入によって常勝軍団に作り替えたゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーン。
言うならば彼は、旧態依然としたメジャーリーグ球界にイノベーションを起こした男です。

この映画『マネーボール』は、ブラッド・ピット演じるビリー・ビーンが、アスレチックスを改革していく様子を描いています。

野球に興味のない人でも、組織を変革したいと思っているリーダー、イノベーションを起こしたいと思っているビジネスマンには、この映画はきっとヒントを与えてくれるはずです。

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オークランド・アスレチックスのGM、ビリー・ビーンは、常に悔しい思いをしていました。

若いうちから育成した選手が実力を付けてきた頃に、巨額の契約金をエサに、強豪球団に引き抜かれてしまう。
悔しいけれど、選手の満足する年俸を払えない以上、予算内で呼応できるメンバーで最大の結果を目指すしかない...。

そんな状態の時に、彼は「マネーボール理論」に出会い、その理論を主張するイェール大卒の野球オタク、ピーター・ブランドを引き抜くのです。
そして、彼と彼の理論を信頼し、二人三脚でチームの改革に取り組んでいきます。


「マネーボール理論」のキモは、統計分析を使って野球選手の将来的価値を客観的に予測するという点にあります。
マネーボール理論の中では、打率や本塁打の数値より出塁率や長打率の高さを重視します。
つまり、細かく出塁できる選手がいい選手で、ホームラン王は必要ないのです。

1.攻めるな! ... ホームランは要らない
2.振るな! ... フォアボールを選べ
3.リスクを冒すな! ... アウトの危険性がある盗塁、バントは禁止!

「マネーボール理論」もとに彼はこんな三ヶ条を作り出します。
そして、旬を過ぎたと思われている選手を迎え入れ、今までキャッチャーだった選手に一塁を守らせ、傍目には非常識に思えるトレードを繰り返すのです。


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さらに、彼の敵は身内にも存在しました。
それは、従来のやり方を良しとし、マネーボール理論を受け入れようとしない監督やスカウト陣です。

彼らは大きな抵抗勢力として、ビリーとピーターの前に立ちふさがります。
せっかくビリーとピーターがチームのために新戦略を立てても、チームを指揮する監督がかつての戦術を変えようとしなければ、理論はうまく機能しないままです。

そんな時、"肉を斬らせて骨を断つ"ような決断をできるかどうかが、その人が勝利をもたらすリーダーとなれるかどうかの分岐点なのかもしれません。


信頼できる部下・ピーターと共に、ビリー・ビーンがどのようにイノベーションを起こしていったのか...。
ビリーは、どこまで自分のやり方を押し通し、どこまで他人の意見を受け入れるのか。
自分に自信を持てないでいる部下や選手を、どうやって鼓舞し、どうやって育てていったのか。

それを知りたい方は、ぜひともこの映画を観てみて下さい。
リーダーであり、一人の父親でもある男、ビリー・ビーンが下した決断は、きっと何かを示唆してくれるはずです。


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『マネーボール』(133分/アメリカ/2011年)
原題:Moneyball
公開:2011年11月11日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場:丸の内ピカデリーほか全国にて


<STORY>
メジャーリーグ球団、オークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーンは財政難のため、せっかく育てた選手を強豪球団に引き抜かれることに苛立っていた。球団経営は苦しく、競合球団の三分の一しか選手に年俸が払えない。そこで彼は、統計データを使って選手の将来的価値を予測する「マネーボール理論」を導入。イェール大卒のピーター・ブランドと共に、反対する人びとを押し切り、チームの改革を進めていく。


原作:マイケル・ルイス
監督:ベネット・ミラー
出演:ブラッド・ピット/ジョナ・ヒル/フィリップ・シーモア・ホフマン/ロビン・ライト/クリス・プラット/スティーブン・ビショップ/キャスリン・モリス/ロイス・クレイトン/デイヴィッド・ハッチャーソン


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