暑いからこそおいしい、極上のかき氷

2014.07.31

いやあ暑い暑い。

たしか5月辺りは、気象庁も「今年は冷夏」なる極めて楽観的な見立てを出していた筈なのですが、いつのまにかそれは撤回され、連日「記録的な猛暑」が報道されています。

過度に湿気を含んだ、ジワジワと体力を奪い去って行くような重苦しい暑さ。

しかもときどき降る雨が昨今はまた極端でして、「夕立」なんて風情のあるものではなく、スコールと呼んだ方が正しいような大雨がドカンと降ります。地球温暖化の影響なのでしょうか。日本はいつからこんな極端で風情のない気候になってしまったのでしょう。

とまれ、暑さを恨んでもいても仕方がない。

今回は、夏でなければ、この暑さがなければ楽しむことが出来ない、極上の"かき氷"をご紹介しましょう。
和菓子の雄、虎屋が供する宇治金時です。

羊羹で有名な和菓子の虎屋は、「虎屋菓寮」という飲食店を経営しています。
虎屋直営ですからそれはもう最高に美味しい。洗練された味が楽しめる、甘味処の頂点とも言える店なのであります。

この店のメニューに、毎年5月から乗るのが"宇治金時"です。
繊細で複雑な仕事が身上である虎屋が、「餡を敷き、氷を削り、蜜をかける」という、極めてシンプルなメニューであるかき氷を作るとどうなるのか。

それは「さすがは虎屋」と唸るしかないほどに見事なものです。

注文すると5分ほどで、山盛りのかき氷が運ばれて来ます。
目を引くのは美しいグリーンの抹茶蜜です。宇治抹茶「京の調べ」を使用し、「和三盆糖」を加えて仕上げた虎屋オリジナルの極上蜜です。その辺の安甘味処で出す出来合いのシロップを掛けた安物とは土台モノが違います。

Photo1:これが虎屋菓寮の宇治金時。これは普通サイズですが、スモールポーションも有ります。宇治金時(1260円)に白玉(105円)と練乳(105円)

kakigori1.jpg

そして底にみっちりと敷かれているのは小倉餡です。毎日大漁の餡を生産している虎屋ですが、他の和菓子から流用するのではなく、職人さんが「氷を食べた時にいちばん美味しい甘さと滑らかさ」を追求して、かき氷専用に作っている特製です。昨今流行りのフワッとしたスノーシェイブではなく、比較的ザクザクとした粗めの氷によく合います。

蜜と餡と氷が織りなす極上のハーモニー。

虎屋菓寮の宇治金時、私は新宿伊勢丹地下の店によく行くのですが、他にもいくつかのお店があります。こちらのサイトでチェックしてみて下さい。あ、帝国ホテルの店だけは、同じメニューでもショバ代が含まれていて高くなりますから注意して下さい。

ザクッとした食感と口溶けが心地良い。和三盆糖で作った抹茶蜜、小倉餡それぞれに控え目ですっきりした甘さ。

濃厚な宇治蜜と相性が良い気がします。

媒体資料