最近のエントリ

月別アーカイブ

カテゴリー

フェルディナント・ヤマグチ タイトルバー

個人タクシーの知られざる関門!

  • Twitterに送る

NAVIGATOR:フェルディナント・ヤマグチ 

2013.02.18

街の景気動向を見るには、タクシーの実車率(客を乗せて走っている割合)を見るのが一番の早道と言われています。

それからすると、アベノミクス効果はまだまだ街角指数には現れていないようで、駅前や繁華街のタクシー乗り場には、未だに乗客待ち(客がタクシーを待つのではなく、タクシーが客を待っているのです)のクルマが長い長い列をなしています。

品川駅に着けるタクシーの列などは、ヘタをするとおとなりの田町駅にまで繋がりそうな勢いでありまして、客待ちをする運転手さんの表情も曇りがちです。散々待った挙句に乗せた客から、「高輪プリンス」などと言われれば、そりゃ舌打ちの一つも打ちたくなりますわね。でもあそこの坂道は荷物を持ったお年寄りには結構辛いんです。無料バスはなかなか来ないですし。


タクシーにはご存知の通り法人タクシーと個人タクシーが存在します。
法人タクシーは、簡素な作りの"タクシー仕様車"が殆どですが、個人タクシーの車種は実にバラエティーに富んでいます。クラウンやフーガは当たり前ですし、最近ではレクサスも多く見かけるようになりました。中にはメルセデスのsクラスや、BMWの7シリーズ等の大型セダンで営業しているタクシーも走っています。料金はみな同じですから、たまたまこれに当たったりすると少しトクをした気分になります。


因みに個人タクシーは、お役所的には「1人1車制個人タクシー事業」と呼ばれています。

個人タクシーはもちろん勝手に開業することができません。法人タクシーで修行を積んで、道を覚え勘所を掴み、何よりも無事故無違反の期間が長くなければいけません。

われわれパンピーは、5年間無事故無違反を続ければゴールド免許を取得出来ますが(これだって結構な関門です。私はつい先日......以下略)、個人タクシーの資格を得るにはこの期間が何と10年間!10年間無事故無違反でなければいけないのです。私の母親のように、長年運転しないでたまに運転すると赤信号をガン無視するような老人がゴールドを取るのとはワケが違います。何しろ彼らは毎日客を乗せて何百キロも走っているのですから、それだけ自己や違反の機会が多くなります。


さらに直近3年間は同一法人に勤務していなければならないという憲法違反スレスレの妙なルールもありまして、そうした背景を鑑みますと、個人タクシーの運転手さんは、実は結構なエリートであるということが分かります。


伝統と文化を語る当欄で、何でタクシーの話をダラダラとしているのか。
訝しく思われる方もおいででしょう。

実は日本のタクシーというのは結構な歴史がありまして、今年で開業101周年になるのです。
101年ですよ皆様。なんとキレの悪いことでしょう。去年書けば良かった......。

因みに個人タクシーが初めて認可されたのは1964年。東京オリンピックの年です。
こちらは49周年。やはりキレが悪い。来年書けば良かった......。
これだけ高いハードルを超えてきたのですから、さらにクルマも豪華なことが多いのですから。
タクシーに乗るなら個人タクシーに限りますね。


「乗って安心、個人タクシー」であります。


それでもやはり事故は起こります。
一昨日青山通りで見かけましたが、個人タクシーだって事故は起こします。
実車だったようでうですが、お客にケガは無かったようでようございました。

Photo1:相山通りで見かけたタクシー事故。お相手は東京無線の法人タクシー。個人営業を目指して無事故無違反期間を着々と積み上げてきた方だったのかも知れません......。


P1070462.jpg

法人タクシーの運転手さんに言わせますと、「個人タクシーの運転手はおしなべてマナーが悪い」と。資格をとってしまったらこちらのものと言う訳ではありますまいが、既得権に胡座をかいていては物事進みません。

老舗だって同じ事ですね。歴史と伝統を維持しつつ、常に新しい風を取り入れていく気概が必要です。何百年も続いている老舗は、また常に時代の先端を走ってもいるのです。

来週はその辺りをチラっとお話しましょう。

  • Add to Google
  • はてなRSSに追加
  • goo RSSリーダーへ追加
PR

COLUMNS

SPECIAL

menstrend.jp SHOP

TIE-UP

RECOMMEND SHOP

人気タグ