白翔会

はじめての能〜演目「通小町」

白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【通小町】 〜物語〜 八瀬の山里に夏の間籠って修行する僧のもとに、毎日柴や木の実を持って現れる女がありました。今日こそ名を聞こうと待っていると女は現れて、手にした木の 実の数々について語ります。素性を尋ねると女は、市原野に住む者とだけ答えて消え失せます。さては小町の霊であろうと、市原野に出向いて弔っていると、嬉 しげに小町の霊が現れます。すると小町に引かれるが如く深草少将の霊が現れ、成仏を妨げます。僧が懺悔のため百夜通いの様を見せるようすすめます。輿や馬 にも乗らずに、雪の日も雨の日も一途 …

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はじめての能〜演目「兼平」

白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【兼平】 〜物語〜 信濃国・木曽に住む僧が、木曽義仲を弔うため、近江国・粟津の原をめざします。琵琶湖の畔、矢橋浦に着くと、折りよく漕ぎ寄せて来た柴舟に便乗します。   船頭は乞われるまま対岸の名所を教えます。比叡山の麓の日吉神社の末社の数々、都の鬼門を守る延暦寺。やがて舟は初夏の湖を漕ぎ進み、粟津に到着します。   ここ粟津原は、木曽殿と今井四郎兼平の終焉の地。懇ろに弔う僧の前に、甲冑を帯した兼平の霊が現れ、先程僧を導いた船頭は自分であると明かし、主君・木曽殿の最期と、それを見届け、壮絶な …

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はじめての能〜演目「鉄輪」

白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【鉄輪】 〜物語〜 明恵上人は仏跡を訪ねるため、唐から天竺へ渡ることを志し、春日の明神へ暇乞いに南都を訪れます。   自分を捨て、新しい妻を娶った夫を恨み、その苦しさのあまり、貴船詣でをする女(シテ)がいました。賀茂糺の杜、草深い市原野を通り、遥々貴船の社に向かいます。心静かに詣でるうちに、社人(間狂言)が現れ、不思議な夢の告げを伝えます。「赤い衣を身にまとい、顔に丹を塗り、頭には五徳(鉄輪)に火を灯して戴き、怒る心を持つならば忽ち鬼となる」と。すると見る間に女の形相が恐ろしく変わり、走り …

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はじめての能〜演目「葛城」

白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、 毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【葛城】 〜物語〜 出羽国・羽黒山の山伏の一行が修行のため、大和国・葛城山にやってきました。   折からの大雪に降り込められていると、この山に住む女が現れて、「通い馴れた私でさえ、この吹雪に踏み迷いそうになる程です。見苦しいけれど、私の庵で一夜を明かしなさいませ」と言って案内します。そして古歌にも詠まれた楚樹(細い木を束ねたもの)を焚いてもてなします。山伏が勤行を始めようとすると、女は三熱の苦しみから救って欲しいと頼みます。女は葛城の神と名乗り、その昔、役の行者から吉野の金峯山まで修行の …

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はじめての能〜演目「春日龍神」

はじめての能〜演目「春日龍神」
白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、 毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【春日龍神】 〜物語〜 明恵上人は仏跡を訪ねるため、唐から天竺へ渡ることを志し、春日の明神へ暇乞いに南都を訪れます。   宮守の翁と出会って参詣の趣を告げると、春日の明神も信頼を寄せ、徳を慕う …

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はじめての能〜演目「花月」

白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、 毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【花月】 〜物語〜 花も盛りの都・清水寺。筑紫・彦山の麓に住む僧は、諸国を廻り、花の下で美しい少年と出会います。「花月」と呼ばれるその少年は、友人と肩を組んで恋の歌 (小歌)を謡い、花の梢を飛ぶ鶯を射る真似をし、清水寺の縁起を曲舞で舞って見せます。   花月こそ出家する前に、生き別れになった息子と気付いた僧は、親子の名乗りをします。少年は鞨鼓を打ちながら舞い、七つの年に天狗にさらわれ諸国を廻った来し方を物語ります。そして親子は連れ立って修行の旅に出ます。   〜舞台展開〜 〈次第〉の …

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はじめての能〜演目「杜若」

はじめての能〜演目「杜若」
白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、 毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【杜若】 〜物語〜 諸国を廻る旅の僧が、三河の国のある沢辺にさしかかると、折りしも初夏の頃、杜若の花が今を盛りと咲き乱れています。あまりにの美しさに立ち尽くして眺める僧。   すると、どこか …

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はじめての能〜演目「采女」

白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、 毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【采女】 〜物語〜 頃は春。旅の僧は都の寺社を廻り、初めて奈良・春日の里に立ち寄ります。春日社に詣でた僧は、神域に苗を植える女性に出会います。不思議に思って謂れを尋ねると、女は春日社の縁起を詳しく語り、木を植えることこそ神慮にかなうと答えます。そして女は猿沢の池へ僧を案内し、池にまつわる悲しい物語を聞かせます。   そのいにしえ、帝の寵愛深い釆女が、いつしか帝の心が離れたことを嘆き、池に身を投げます。哀れに思った帝は、この池に御幸なさって詠まれた歌は、   「わぎもこが 寝ぐたれ髪を猿 …

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はじめての能〜演目「鵜飼」

はじめての能〜演目「鵜飼」
白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、 毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【鵜飼】 〜物語〜 安房・清澄の僧の一行が甲斐の国へ行脚の途中、石和川のほとりの御堂で夜を明かしていると、鵜使いの老人が鵜を休めにやって来ます。僧の一人が二、三年前に石和川で出会い、もてなし …

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はじめての能〜演目「海士」

はじめての能〜演目「海士」
白翔會は、能楽師・坂井音重師の芸術活動の後援を目的として活動している団体です。 日本の大切な伝統文化である『能』を少しでも多くの方に知ってもらうため、 毎週、ひとつずつ能の演目を紹介して参ります。 ◆能【海士】 〜物語〜 藤原房前はあるとき出生の秘密を知ります。母は十三年前に讃州志度の浦で死んだ海士だというのです。 房前は供養のため志度の浦に下ります。一行の前に昔を良く知る海士が現 …

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