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#TIFF
松田優作-生涯を通じて表現者であり続け、40歳という若さでこの世を去った男。
公私共に男気に溢れ情に厚く、勇猛な人間性と卓越した演技力から最も重要な映画俳優の一人として評価されている。大ファンを公言する俳優・女優・著名人も枚挙に暇がなく、俳優という枠を超え、一人の男、一人の人間として憧れの存在である。
『太陽にほえろ!』のジーパン刑事役『探偵物語』などのドラマや『蘇える金狼』『家族ゲーム』『ブラック・レイン』など数々の映画作品で、彼の演技に衝撃を受け、目を奪われ、時には「どうしてそんな演技ができるのだろう...」という感嘆の想いすら抱いたことがある人も多いはずである。
松田優作 生誕60年・没20年の今年を機に、松田美由紀の総監修で、最初で最後の公式ドキュメンタリーが誕生した。映画製作の話が進み始めたのは、2001年。そして、完成は2009年10月16日。実に8年以上の歳月をかけて形にされたものだ。
本ドキュメンタリーでは、「ホンモノとはなにか」を自問し「まじめに取り組むことの尊さ」を体現し続けた松田優作を突き動かしていたエネルギー、信念がいまもなお生きつづけていることを知ることとなる。幾度もあらゆるジャンルで取り上げられてきたが、本作ではその生き様や軌跡が綴られるだけでなく、今まで公にされなかった肉声インタビューや秘蔵映像などをはじめ、本人の直筆でメモが記された台本や、松田優作の魂に触れられる貴重な資料が収録されることとなった。
そして、同じ時代を生き、共に作品のために闘った著名人や、多大な影響を受けた国内外の映画人によるインタビューなどを通じ、時代の寵児であり、唯一無二の存在である人間・松田優作像、彼の魂「SOUL RED」が浮き彫りにされてゆく。浅野忠信、香川照之、宮藤官九郎、中村トオルなど今をときめく映画人が松田優作から、何を感じ取ったのか。彼らの語り口からも、その影響力の強さを思い知らされる。また、これまで語られることのなかった、子息 松田龍平・松田翔太の父に対する想いも俳優 松田優作が遺してくれたものを再認識させてくれる。
そして、23日東京国際映画祭では、完成したての作品上映に先立ってエクゼクティブ・プロデューサー松田美由紀さん、御法川修監督による舞台挨拶が行われた。
御法川監督は、「この映画が動き出す時に松田美由紀さんと最初に意思統一を図ったことは優作さんの複雑な生い立ちやプライベートを掘り下げるのはやめようということだった。ドキュメンタリーというと裏側が見えることを期待される方もいると思うが、「俳優」という仕事の中にすべてがあることを信じ、優作さんの仕事をクロニクルのように配置し、一切のナレーションも廃した作りにした」と語った。たとえ「編集しただけ」という批判を受けたとしても、俳優「松田優作」の魂を描くために自ら格闘した結果を受け止めるという覚悟を感じさせる挨拶だった。また、「優作さんというと、ワイルド・荒々しいといったイメージが一般的だが、この作品で見詰めようとした優作さんは、実はとても繊細でデリケートに足元を見つめ、目の前の些細なことがらを慈しむことに、他の誰よりも誠実な人であった。」と作品のフォーカスを紹介した。
松田美由紀さんは、「優作がなくなった時にインタビューで、『優作を理解できるようになりたい』と答えていた。20年かかったが、ただ一つ言いたいことは、本物を伝えたいということ」とコメント。また、子息 松田龍平さん、翔太さんによるインタビューについて問われると「家族で優作について話をすることはよくあるが、今回の撮影では互いが感情的になり、撮影できないところまで追い込まれた。それくらいみんなにとって大きな問題であり、優作が家族の核になっているということ。二人に今回参加してもらえてよかった。」と語った。
御法川監督は「男であれば、松田優作の洗礼を受けている男とそうでない男の二種類に分かれるほど、その影響力とカリスマとしての存在感は疑いようがない」と語る。ぶれない姿勢、ゆるぎない思い...、松田優作に向き合った時に受ける感覚は確かに、洗礼に近い衝撃がある。「物事がうまくいない時」「どうしたらいいかわからない時」「ただただ、何かを変えたいと思う時」そして「今を肯定し、受け入れられる時」ですら、松田優作の姿を見たら、自分の生き方・在り方について思いを巡らせざるを得ないのだ。
没後20年の今でも輝きを失わない俳優 松田優作。
ぜひ、彼に会いに映画館に足を運んでほしい。
『SOUL RED 松田優作』公式サイト
11/6(金)より新宿ピカでリー、11/7(土)より丸の内ピカデリー他全国展開
配給=ファントム・フィルム






































