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原題の"A Love Story"は、「自分たちのそして、一般市民の金を愛す金持ちを描いた映画」だが、監督自身のアメリカに対する愛があるからこそ、巨大企業による利益の追求が世界中にいかに壊滅的な影響を与えるか、資本主義ずばり"おカネ"にフォーカスを当てた作品を完成させた。
© 2009 Paramount Vantage, a division of Paramount Pictures Corporation and Overture Films, LLC
2008年9月。リーマン・ブラザーズの経営破綻は金融危機の引き金となり、世界経済は「100年に一度」と呼ばれる同時不況に陥った。アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産により、自宅と職を失う人々が大量発生。一方で、金融危機の原因を作った投資銀行や保険会社は公的資金(税金)で救われ、役員はその後も1億円以上のボーナスを手にしている。「デリバティブ」って一体なんなのか? ウォール街はなにをやったのか? 市民のおカネはどこに消えたのか?
ついにムーアは$マークのついた大袋を手に、NYウォール街へと突入してゆく...。
本作の企画が発表されたのは、08年5月カンヌ国際映画祭。『資本主義と企業国家アメリカ」についての映画を作るつもりで撮影が始められていた。「くたばった農民保険」や「年収200万円のパイロット」の部分は、リーマンショック前に撮影されたもの。始めた時点ではまさか4ヶ月後に経済が崩壊するなんて思っていなかった。大暴落が起きた時にはこの作品の撮影真っただ中だった。』とムーアは語る。
© 2009 Paramount Vantage, a division of Paramount Pictures Corporation and Overture Films, LLC
現在、アメリカ各地で住宅ローン延滞の強制執行により自宅を差し押さえられ、立ち退きを迫られる家族が続出している。「真面目に働いている人間になぜこんな仕打ちを?」と人々は口を揃えるばかりだ。しかし、「これがキャピタリズム(資本主義)だ」とムーアは告げる。「ギブ・アンド・テークのはずが、テークする(奪う)方がほとんどだ」と。ウォール街による国の掌握が進み、今や「米国の体制はもはや民主主義でなく『プルトノミー』になった」という。「1%の最富裕層が底辺の95%より多い富を所有し、独占的に利益を得る社会」のことだ。しかし、皆いつかは金持ちになるアメリカン・ドリームを信じているから我慢する。
だが、民主主義には「1人1票」の投票力がある。「しなくてはならないことを話し合う勇気を皆にもってもらいたい、我々は新しい経済システムを作り出せるはずだ」というのがムーアの主張だ。
今のアメリカの実態ってどうなのか、なぜ日本も含めて世界中がこんなに不況になってしまったのか、そもそも資本主義(キャピタリズム)って何なのか。
日本のメディアでは触れられない「現実」を知る機会になるはずです。
『キャピタリズム~マネーは踊る~』原題:CAPITALISM:A Love
Story 公式サイト
提供:ショウゲート、デイライト 配給:ショウゲート
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