• HOME
  • 映画
  • みながわえみ
  • 【映画のすゝめ】マイケル・ムーア最新作『キャピタリズム~マネーは踊る~』/第14週(日曜 担当/みながわえみ)

最近のエントリ

月別アーカイブ

カテゴリー

みながわえみ タイトルバー

【映画のすゝめ】マイケル・ムーア最新作『キャピタリズム~マネーは踊る~』/第14週(日曜 担当/みながわえみ)

  • Twitterに送る

NAVIGATOR:みながわえみ 

2009.12.27


 『ボウリング・フォー・コロンバイン』、『華氏911』、『シッコ』など、社会的ドキュメンタリー映画を撮影する行動派映画監督マイケル・ムーアの2年ぶりの最新作『キャピタリズム~マネーは踊る~(原題:Capitalism: A Love Story)。先月30日には、マイケル・ムーア監督が初来日し、東京証券取引所で新作紹介会見を行い「ぼくはアメリカが好きだけど、アメリカのようになるのはやめておいた方がいい。日本は日本であるべきだ」と述べ、伝統的な日本の価値観を繰り返し称賛した。

 

原題の"A Love Story"は、「自分たちのそして、一般市民の金を愛す金持ちを描いた映画」だが、監督自身のアメリカに対する愛があるからこそ、巨大企業による利益の追求が世界中にいかに壊滅的な影響を与えるか、資本主義ずばり"おカネ"にフォーカスを当てた作品を完成させた。


Capitalism_jpg.jpgのサムネール画像のサムネール画像

© 2009 Paramount Vantage, a division of Paramount Pictures Corporation and Overture Films, LLC

 20089月。リーマン・ブラザーズの経営破綻は金融危機の引き金となり、世界経済は「100年に一度」と呼ばれる同時不況に陥った。アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産により、自宅と職を失う人々が大量発生。一方で、金融危機の原因を作った投資銀行や保険会社は公的資金(税金)で救われ、役員はその後も1億円以上のボーナスを手にしている。「デリバティブ」って一体なんなのか? ウォール街はなにをやったのか? 市民のおカネはどこに消えたのか?

ついにムーアは$マークのついた大袋を手に、NYウォール街へと突入してゆく...。



 本作の企画が発表されたのは、085月カンヌ国際映画祭。『資本主義と企業国家アメリカ」についての映画を作るつもりで撮影が始められていた。「くたばった農民保険」や「年収200万円のパイロット」の部分は、リーマンショック前に撮影されたもの。始めた時点ではまさか4ヶ月後に経済が崩壊するなんて思っていなかった。大暴落が起きた時にはこの作品の撮影真っただ中だった。』とムーアは語る。


  撮影を続けながらムーアは金融危機にフォーカスしていき、今年2月にはNYウォール街で働く人々に、「自ら名乗り出て、あなたが知っていることを皆で共有しよう」と呼びかけていた。「ヒーローになって、アメリカの歴史最大の詐欺行為を暴露することに手を貸して欲しい」と。


submainNY.jpg.jpg

© 2009 Paramount Vantage, a division of Paramount Pictures Corporation and Overture Films, LLC


 現在、アメリカ各地で住宅ローン延滞の強制執行により自宅を差し押さえられ、立ち退きを迫られる家族が続出している。「真面目に働いている人間になぜこんな仕打ちを?」と人々は口を揃えるばかりだ。しかし、「これがキャピタリズム(資本主義)だ」とムーアは告げる。「ギブ・アンド・テークのはずが、テークする(奪う)方がほとんどだ」と。ウォール街による国の掌握が進み、今や「米国の体制はもはや民主主義でなく『プルトノミー』になった」という。「1%の最富裕層が底辺の95%より多い富を所有し、独占的に利益を得る社会」のことだ。しかし、皆いつかは金持ちになるアメリカン・ドリームを信じているから我慢する。

 

 だが、民主主義には「1人1票」の投票力がある。「しなくてはならないことを話し合う勇気を皆にもってもらいたい、我々は新しい経済システムを作り出せるはずだ」というのがムーアの主張だ。

 

 今のアメリカの実態ってどうなのか、なぜ日本も含めて世界中がこんなに不況になってしまったのか、そもそも資本主義(キャピタリズム)って何なのか。 

日本のメディアでは触れられない「現実」を知る機会になるはずです。



キャピタリズム~マネーは踊る~原題:CAPITALISM:A Love Story 公式サイト

提供:ショウゲート、デイライト 配給:ショウゲート



■関連記事■

【映画のすゝめ】大切な人を失っても『カールじいさんの空飛ぶ家』

【映画のすゝめ】世界で最も愛されるストーリー『クリスマス・キャロル』

【映画のすゝめ】マット・デイモン最新作『インフォーマント!』

【映画のすゝめ】『脳内ニューヨーク』人生をやり直せるとしたら? 

【映画のすゝめ】世界の余命3年...マヤの予言通り世界は滅ぶのか?『2012』


  • Add to Google
  • はてなRSSに追加
  • goo RSSリーダーへ追加
PR

COLUMNS

SPECIAL

menstrend.jp SHOP

TIE-UP

RECOMMEND SHOP

人気タグ