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老舗編第20回 竹葉亭<後編>

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2010.08.29

◆本業とは使命である


今回お伺いして一番心に残ったのは、「本業」に対する強い信念です。長年経営をしていると、いろいろな儲け話がもちこまれることもあるそうです。しかし、竹葉亭は余所見をすることなく、鰻の蒲焼きを、変わらぬ味、変わらぬサービス、変わらぬ価格で提供し続ける、そのことを「本業」という使命として守り続けてきたのです。竹葉亭では、クレジットカードを導入していません。その理由は、変わらない佇まいでお客様をお迎えするにあたり、玄関口が立てこまないようにするため。また、鰻の卸値が高騰し、周囲の鰻屋の価格がどんなに上がっても、1円たりとも価格を上げずに同じ価格を保っています。鰻が安いときには儲けさせていただいているから、苦しいときでも変わらぬ価格でお客様にご提供したいという思いからです。ある日、お客様が「父親の遺品を整理していたらこんなものが出てきた」と、何十年も前の出前用のお品書きを持って来られたそうです。そんな思わぬプレゼントをお客様から頂けるのも、「本業」から決して逸れることなく、いつでも「変わらない」安心感を提供し続けたからでしょう。それが店と客、双方の強い信頼関係を生み、やがてその信頼関係がその子ども、そして孫へと続いていくことを実感しました。

◆少しでも多くの方に鰻の本当の美味しさを知ってほしい


「鰻は味が濃くて重い」-機械加工された鰻ばかりを小さい頃に食べ続けると、その人にとって、それが鰻の味になってしまいます。そうなる前に、本当に美味しい鰻を食べてほしい。別府さんはそうおっしゃっていました。
老舗だから敷居が高いのでは、とご心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、竹葉亭は老齢の方おひとりでも、小さなお子様を連れたご家族様でも、等しく「大切なお客様」として喜んで迎え入れてくれます。先代の女将さんは、お客様がお連れになった赤ちゃんが泣き出すと、抱き上げて庭であやしたのだそうです。お客様にごゆっくり楽しんでいただくために、そしていつでもお気軽にお入りいただけるよう、「小さなお子様の来店はお断りします」なんて看板は決して立てず、将来のお客様として、大切に迎え入れるのだそうです。ミシュランの一つ星を獲得した秘訣も、味のみならず、その温かいサービスにあったのかもしれませんね。
老舗というと敷居が高く、そしてお値段もはってしまうような印象がありますが、びっくりしてしまうようなお値段ということでもなく、価格帯も幅があります。蒲焼きって重たいなぁ、という印象をもたれている方にぜひ竹葉亭さんの鰻を味わって頂ければと思います。自分が知っている蒲焼きが必ずしも「正解」ではなかったことを知るいいチャンスかもしれませんよ!
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・会社概要
会社名:株式会社 竹葉亭
http://www.unagi-chikuyoutei.co.jp/

監修 宮本芳彦
文責 林正勝


老舗編第19回 竹葉亭<前編>

伝統塾
竹葉亭公式サイト
東都のれん会
ウィキペディア:東都のれん会

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